承認欲求を小さくしたい
承認欲求が強すぎる
こんにちは!ぴのめです。
みなさん、SNSで反響が悪いと不安になったりしませんか?いいね!がつかないとがっかりして、それにとらわれたりしてませんか?
LINEの返信が来ないと心配になりますか?すぐに返信をしなければいけないと思っていますか?
気になってしかたがなかったら、承認欲求が強すぎるのかもしれません。
いいねが欲しくて、SNSに投稿しているのに、反応が悪いと、自分に価値がないように感じて、とらわれてしまう。だから、もっと人に認めてもらいたくてさらに頑張ってしまう。これでは悪循環ですよね。
だれかに認められたいという承認欲求は、もともと私たちに備わったものですが、それが強すぎると生きづらさにつながります。
ぴのめも、LINEやSNSの反応が気になってしかたありません。実際の社会生活では誰かに認めてもらおうと、必死で頑張ってしまいます。
周りの空気がちょっとでも怪しく感じると、自分が悪いのかと思ったり、反対に「かまってちゃん」になって迷惑をかけたりします。
誰かに認められることにとらわれると、自分も苦しいし、周りからも嫌がられます。
このやっかいな承認欲求を何とか小さくする方法がないものかと、いろいろ探しましたが、承認欲求そのものに取り組む本やサイトは案外少ないのです。自己肯定感を取り上げたものはたくさんあるのに。
そんな中見つけた本が、こちらの2冊。
岸見一郎・古賀史健著 ダイヤモンド社
副題に”自己啓発の源流「アドラー」の教え”と書かれているように、アドラー心理学の思想を2冊にまとめた本です。アドラー心理学とは、ユング、フロイトと並ぶ心理学の三大巨頭の一人アルフレッド・アドラーが始めた思想で、個人心理学とも呼ばれています。
アドラー心理学といえば「勇気づけ」という独特なアプローチが知られていますが、実は承認欲求を否定しているんです。
この本の中では、否定する理由と、承認欲求に左右されない生き方が述べられています。承認欲求に思いっきり振り回されている人間にとってヒントになること間違いなし。早速ご紹介したいと思います。
嫌われる勇気
アドラーによれば、承認欲求とは、他者の期待に応えようとすること。それは結局他人の人生を生きることになり、自分を否定することにつながる。
そして他者の期待に応えようとすることは、自分にも周囲にも嘘をつき続け、「自分がどう見られているか」にしか関心のない自己中心的な生き方になるというのです。では、どうすればよいのでしょうか。
アドラーが勧めているのは、自分と他者を分けて考える「課題の分離」です。例えば、自分がどのように行動するかは「自分の課題」であり、自分でコントロールできます。
一方、他者が自分をどう思うのかは「他者の課題」であって自分ではコントロールでききません。誰の課題かを見分けるのは「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か」と考えます。
そのうえで、自分の課題に取り組み、他者の課題に介入しない、「自分の世界を生きる勇気」を持つよう勧めています。
『誰かが自分を嫌うかどうか』にとらわれず、自分の信じる道を生きることは、「誰かに嫌われる勇気」を持つことも含まれることになります。
課題の分離を実践したうえで、自分がどう見られているかという執着を、他者への関心に切り替えていく。そして自分の価値を自分で実感することで、他者の承認欲求は不要となるというわけです。
ぴのめは誰からも嫌われたくないと思っていたので、題名からびっくりの本ですが、アドラーの教えはごもっともなことばかりです。
誰かの期待に応えて生きようとするけど、本来、誰かの期待なんて私たちにはどうすることもできないですよね。人の心はころころ変わったりもします。
そうやって生きていると、他者のことを考えられなくなり、結局自己チューな人間になってしまうのですね。
自分で自分を承認すればいいことはわかったけど、具体的にどうすればいいのでしょう?それについては「幸せになる勇気」の方に詳しく述べられています。
幸せになる勇気
アドラー心理学の大前提は、
・人は子供のころ、自分を大人と比べることで劣等感を抱えていき、不完全な存在としてスタートする。
・人は一人では生きていけないので、周囲と協力するなかで、所属感(孤立したくない、自分の居場所が欲しいという気持ち)を欲求する。
この欲求を他者からの「あなたは価値がありますよ」という承認で埋めようとすると、自分の価値を他者に決めてもらうことへの依存につながり、永遠に満たされない。私たちの承認欲求が満たされないのは、ここに理由があるのですね。
アドラーが勧めているのは、ありのままの自分を受け入れ、ただ「わたしであること」に価値をおく。自分は特別な存在、私はみんなと違うのよ(良くも悪くも)という気持ちは捨てて、自分の意志で「ただの私」を承認すること。
これを「普通であることの勇気」と呼んでいます。
さらに自分の価値を実感するには、「私は誰かの役に立っている」という貢献感を持つことだそうです。自分はどう見られているかという気持ちを、他者は何に関心があるのかという気持ちに切り替え、人を信頼して生きていく。
人から「ありがとう」と感謝されたときに、ただの私を認める「貢献感」が得られるのだそうです。
また、自分の弱さや不幸、トラウマを武器にして他者をコントロールしようとする生き方は、いかにして他者からの注目を集め、愛されるかを基準にした自己中心的生き方であり、結局は他者からの承認を必要とする生き方につながると述べています。
まとめ
今回は、アドラー心理学の本の中の承認欲求の部分を取り上げてご紹介しました。
ぴのめは、承認欲求を小さくしたいと思っていたけど、アドラー心理学では承認欲求そのものが完全否定です。
他者からの承認を求めるのではなく、自分で自分を承認する。そのためには、自分はどう見られているかという気持ちを捨てて、他者は何に関心があるのかと考える。
すぐには難しいけど、少しずつなら取り組めそうです。
こちらの2冊には、承認欲求以外にも幸せに生きるための考え方が数多く述べられています。自己肯定感の本では、満足できなかった人にもお勧めです。