比べるのは昨日のピノッキオ=ME

40代で離婚、50代でおひとりさまに。昨日の自分より一歩前にふみだすブログ。

モラルハラスメントー夫との生活8

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スリップが始まる


元夫の悪態がエスカレートしてきたこのころ、
少年団で知り合ったお母さんに、
「お宅のだんなさんが、パチンコ屋から出てくるところを見たよ」と言われました。
私は血の気が引くのが自分でもわかりました。
とうとう彼のスリップが始まったのです。

私はこの先家庭がうまくいくだろうという甘い期待を
完全に捨てて、離婚に備えた生活にシフトする決意をしました。
債務整理が完了したら、家を買いたいとひそかに思っていましたし、
扶養範囲内でパートで働けばいいと思っていたくらい、私は甘かった。

私の周りには離婚経験者や、離婚しようとしている方が多く、そういう方から経験談やアドバイスを聞いておいたのが、心強くとても参考になりました。
もし、周りにそういう人がいなかったら、ネットなどで情報を得ておくと、のちのち役に立ちます。

こうしたリサーチから、私が始めた準備は

1. 預貯金残高を確認し、この先2年くらいの貯金目標を決める。
2. 資格を取り、いざというとき、勤務時間をすぐに増やせるような仕事に転職。
3. 銀行の貸金庫を借り、預金通帳などの大事なものをそちらに移す。
4. 毎日、日記をつけ、夫の言動を記録する。
5. 受けられる健康診断をすべて受けておく。
6. 離婚の相談をする相手を見つけておく。


です。
これらに関してはこちらのリンクで詳しく説明しています。

 

www.kurapinome.com

 

 

モラルハラスメント


すでに元夫は、食事も私たちとは別に時間差でとるようになっていました。
子供にむかって、私(母親)が嘘をついているとか、お前たちの母親は最悪だとか悪口を言い、さらに子供の友達の悪口を延々しゃべりながら、酒を飲み続けて、そのまま寝てしまう生活。

そして、なぜか彼のいびきの音が尋常でない大きさになり、彼が寝ていると、テレビの音が全く聞き取れない。その音は、巨大な鈴虫が全身で羽を震わせて地鳴りを起こしているような感じ。

私の心臓にすごい負担だったので、別の部屋で寝るようにしたら、「夫と同じ部屋で寝ないなんて、ひどい女だ」とののしられる。

夫が「弁当はいらない」と言ったので、作らなかったら、「弁当も作らなくなったのか」と激怒される。
たまにああしろ、これはするなと指示されて、そのとおりにすると怒られるのです。

何をしても、ののしられるので、
彼が帰宅する時間になると、
私の心臓はバクバクし、一生帰ってこなければいいと思うまでになりました。
ストレスのためか耳が聞こえづらくなり、仕事に支障をきたしていました。

これらはもはや、ギャマノンのミーティングで分かち合いする類ではなく、
私は、モラルハラスメントを疑うようになり、本を探しました。

そのとき、参考になった本が、

「こころの暴力 夫婦という密室で」
イザベル=ナザル=アカ著
です。

 


この本では、実際のケースを取り上げて、
家庭内の心理的DV=モラルハラスメントを
具体的に解説しています。
私はこの本を読んで、
彼が病気であろうと、何かの障害であろうと、
彼が私たち家族に対してしていることが、
モラルハラスメントと呼ばれる行為であり、
されるままにしていたら、
エスカレートするだけだということを知ります。

私はさらに彼と距離を置き、ほとんど口をきかない、家庭内別居生活は2年ほど続きました。そのうち、彼がタバコのにおいをぷんぷんさせて帰宅することが増えてきました。それは、タバコを吸わない彼がスロットをやっていることを意味していました。

そしてその頻度が2か月に1回から、1か月に1回、2週間に1回と増えていき、
とうとう毎週スロットに行っているという状態になりました。

完全にスリップしちゃってる。

気づいたのは、彼がちょうど債務整理を終えたあたりでした。