ついに離婚を決意するー元夫との生活9
ギャンブル×モラハラ
約8年かかった債務整理を完済した途端、元夫は完全にスリップしてしまいました。
スロットには行くし、休日は一日中パソコンで競馬するように。そのとき初めて知ったのですが、競馬って全国でほぼ毎日開催されていて、ネットやコンビニで馬券が購入できるんですね。スロットと同じくらい手軽なんだと感心しましたが、感心してる場合ではありません。
しかも、私のパソコンを一日中使って競馬をして、パソコンを故障させ、修理とデータ復旧は私任せで知らんぷり。当時自然災害の影響でパソコンの生産が止まり、流通がストップしていたので、買い替えることもできず、高額な修理費用を払いました。そのときは、本当に腹が立ちましたが、今思うと、彼がスリップしてギャンブルに夢中になっていたおかげで、私は離婚準備を着々と進めることができたのも事実です。
無料法律相談
この時期、初めて弁護士さんに相談にのってもらいました。協議離婚の進め方、親権のこと、養育費の算定、私が立てている計画に抜けているところはないか?そのときの弁護士さんは、私の話を聞いて、それほど心配しなくてもいいと励ましてくれました。最近の離婚調停の傾向なども教えてくれ、無料とはいえ、離婚準備に向けてとても参考になりました。
それまで、ギャンブラー向けの離婚対策を立てていた私ですが、夫のモラハラ化に気づき、この期間にモラ夫向け離婚対策も始めていました。モラ夫用離婚作戦はこちら。
そして、「その日」は思いもかけず、すぐにやってきました。
離婚のきっかけは実にささいなこと
最初の借金発覚から年、家庭内別居になってから2年たったある日、夕食を作っているときに、ささいなことで元夫と言い合いになりました。私はそれまで、彼に言い返すことはほとんどなかったのですが、そのときは、夫の言動がどうしても受け入れられず、はっきりと「そういうことはやめてほしい」と面と向かって言いました。
すると、結婚して初めて、夫が私の肩を小突いてきました。私はカーッとなって、つい持っていた包丁を彼に向けて、一瞬「刺そうかな」と思いました。幸い、すぐに「私の力で彼のお腹に包丁が刺さるわけがない」と考え直し、包丁を引っ込めましたが、それを見た彼は、時代劇の極悪人のような目つきで私を口汚く責め立て、「おまえなんか、この家から出ていけ」と言いました。
その一言に、私の心がスーッと引いていくのを感じました。「今だ」とはっきり確信しました。
一気に離婚にもっていく
私は、その翌日から離婚に向けて本腰をいれて動き出しました。今までこっそり準備していたことを元に、さらにやるべきことをリストアップする一方で、彼に正式に離婚を申し入れました。ところが、彼は断固拒否。
「おまえが悪いのになんで離婚しなくちゃいけないんだ。お前は狂っている」などなど、全然話が進みません。でも、私は彼のその態度をまったく気にしませんでした。そうです、私には用意周到に練った計画があり、そんなことは想定内だったのです。
普段の私は物事に迷うことや、後悔することが多いタイプです。でも、離婚をすると決めてから、一切迷わなかったし、今でも一度も後悔していません。それには、ちょうどこのころ読んだ本の影響があります。
夫婦、家族は一緒にいなくてはならない、という家族観に縛られていた私には目からウロコの考え方で、このようなライフスタイルの選択が今後の新しい家族の形となろうという著者の言葉に後押しを頂きました。
私たち夫婦と同じ問題で悩むカップルが紹介されていて、私たちの問題の原因がわかったことで、私たちの場合は離婚した方がよい、と気づくことができました。いろいろな夫婦関係の問題が取り上げられているので、きっと自分に当てはまる事例が見つかって参考になると思います。