比べるのは昨日のピノッキオ=ME

40代で離婚、50代でおひとりさまに。昨日の自分より一歩前にふみだすブログ。

モラ夫離婚大作戦

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モラ夫用離婚交渉作戦

ギャンブラーであり、モラハラ男である元夫がやすやすと離婚に応じるわけがない!そう予想していた私は、2年をかけて用意周到に準備をしてきました。

 

まず、最初にしたことが本による情報収集。ネットでもよいのですが、一つ一つチェックしていくうちに前のページの内容が抜けがちなので、本を読んで、まず重要ポイントをピックアップしておきました。

参考にさせていただいたのは、こちらの2冊です。

 

 

 離婚を決意する前の2年間の準備を掲載しています。まだ読んでいない方はこちらをご一読いただけたらと思います。↓↓

www.kurapinome.com

 

さてこの準備を踏まえたうえで、離婚を申し入れるときに立てた大作戦がございます。
それがこちら。

    モラ夫離婚交渉大作戦
1. 離婚調停に持ち込まれないよう先手を打つ。
2. 第3者を交えての話し合いを持つ
3. 弁護士などに相談する前に事をしとめるスピード感。
4. 財産、車、保険などの分割、名義をどうするか、自分の方向性を決めておく。
5. 離婚後住む家の確保。

 

では、一つずつ説明していきましょう。

 

1.離婚調停に持ち込まれないよう先手を打つ。

 

私の周囲には、離婚調停に持ち込まれて、長引いている方が結構いました。モラ夫は自分の非を絶対認めたくない人たちなので、自分のことを突き付けられると逆上して意固地になる傾向があります。また、ささいなことに執着しますし、常に上に立場に立ち、コントロールするのがうまいです。そうしたことから、話し合いの段階で、こちらが主体性を持ち、主導権を握りたいと思いました。

まず、離婚を申し入れる前に、離婚成立の予定日を自分で決め、それに向けたタイムスケジュールを組みました。当時フルタイムで働いていたので、話し合いや手続きをする日が限られていたのです。そして、財産分与や養育費などの離婚に必要な決め事も、あらかじめ全部調べて希望額も決めて、元夫に何を聞かれても堂々と答えられるようにしました。

言い方にも気を付けました。たとえば、「あなたの○○なところが許せない」という言い方ではなく、「私はあなたの○○というところを受け入れられないので、一緒に暮らすことができない」という言い方に変えました。モラ夫を責めずに、だけどこちらの主張は一歩も引かないという姿勢をつらぬく。これは結構効きます。


2.第3者を交えての話し合いを持つ。

 

最初に私が離婚を申し入れたとき、元夫はそれまでの自分の行為を完全否認して、すべて私のせいだと主張し、聞く耳を持ちませんでした。もともと彼は口が上手く、平気で嘘をつくし、話の論点を少しずつずらして、自分の主張を押し通すのが得意でした。このような人と1対1で話し合うことはリスクが大きく、言った、言わないの問題が起こることは目に見えていました。それを避けるため、彼が一番苦手な彼の実父を呼んで双方の話を聞いてもらいました。父親には借金のことを秘密にしていたので、全部知られてしまってバツが悪そうでした。

 

3.弁護士に依頼されないようスピードを出す。

 

たいがいのモラ夫は、本人が言っているほど頭がいいわけではなく、法律なども得意ではないようです。元夫も、法律や計算が得意ではなく、しかも弁護士のような職業の人が苦手だということが債務整理をしたときにのわかっていました。ですので、今すぐに弁護士を依頼することはないけど、話し合いで不利になりそうだと気づいたら、弁護士に依頼して自分に有利になるように徹底的に交渉してくると予想しました。

自分で交渉するのは面倒だから、早く終わらせようと思うでしょうが、弁護士にしてもらうとなったら、平気でずるずると長引かせたり、勝利に執着したりするタイプです。何が何でも協議離婚にするために、私もいろいろ工夫しました。

特に気を付けたのは、離婚の条件です。あくまでも、私が離婚を希望していて、私の自己責任でやることだ・・・みたいな印象を与えつつ、条件はしっかり提示するのですが、そこに彼への譲歩分をはじめから盛り込み済みで話をしました。

たとえば私は、「慰謝料はいらないので養育費がほしい」という申し入れをしたのですが、何も知らない彼は「慰謝料はいらないなんてラッキー」と思ったようです、そもそも現行制度では大した慰謝料は請求できず、私にとっては数年に渡って振り込まれる養育費の方が重要です。ですが、そこは伏せておき、彼にとっての損得にスポットが当たるように話を進めました。

彼らの判断基準は、自分にとって損か得か、世間体はどうか、自分の立場が上がどうかというところにあります。そこが満たされないと気づいたら、弁護士を最大限利用して、自分が一番得する方法に執着して、妻を困らせるでしょう。モラ夫のベクトルを悪い方向に向かせないように注意を払うことをおすすめします。

 

4.財産分与、車の名義をどうするかなどなど、離婚の条件を決めておく。

 

このようにスピード感を必要とする場合は、自分が希望する条件を決めておいた方が話がブレないので、交渉がすすみやすいです。貯金はどのくらいあって分割するとどうなるか?持ち家ならば、ローンの有無、売却の有無、賃貸ならば、どちらかが住み続けるか?車の名義はどちらのものか?など、調べておいて法律に照らし合わせ、どのように分割するのか自分の希望をはっきりさせておきます。そのとき、3.で述べたように彼の損得勘定を考慮するとよいです。

その当時、私たちは夫の名義で借りた賃貸住宅に住んでいました。名義変更は可能でしたが、別居の際は、私たちが家を出ていくことにし、彼にはそのまま住んでもらってはどうかと提案しました。彼が苦手な家探しや契約をすぐにするとは思えなかったからです。これについても、彼はラッキーだと思ったようで、別居はすんなりとできました。

慰謝料、子供の親権、養育費などについても希望を明らかにしておきます。なぜなら、自分の言い分とその根拠がはっきりしていないと、彼らに言い負かされてしますからです。このとき、どこまで譲歩できるかについてまで考えておくとよいです。

 

5.離婚後に住む家の確保。

 

離婚後に住む家が確保できていないと、自信をもって交渉に臨めなくなってしまいます。今の家に住み続けるor実家に帰るor新しく部屋を借りるor公営住宅に申し込む(離婚成立前に申し込める場合があります)など、事前に準備しておきましょう。

ぴのめは、離婚を申し入れてすぐに、不動産屋に行き、部屋を紹介してもらい、シングルマザーでも契約社員でも借りられるかどうかの確認をして、何軒かに絞っておきました。

そのときちょっと迷ったのが、いつから借りる?という問題。ぴのめは離婚してから引っ越そうと思い、引っ越し日を決められずにいました。不動産屋さんから、「いつ契約しますか?仮押さえしませんか(料金発生する)」と聞かれたのですが、離婚交渉が長引いていたので、そのままにしていたら、その部屋は他の人に借りられてしまいました。

先に別居してもよかったのですが、それによってむしろ話し合いが長引くことが予想されたので、ここはガマンしました。何軒か絞っていたおかげで、他の部屋が借りられたので、スムーズに準備ができました。

 

まとめ

私がモラ夫に対してとった作戦は以上です。今回、ぴのめは弁護士をたてませんでしたが、本来はまず弁護士さんに相談したほうがよいでしょう。なぜなら、モラ夫が本気を出してきたら、自分だけでは太刀打ちできないからです。私の元夫は、弁護士さんのような頭脳明晰な方を苦手としており、私が弁護士をたてて交渉するとなったらむしろ逆上すると思ったので、自分で交渉しました。結果的にはこれが正解だったようです。

ポイントは

☆モラ夫に主導権を握られないよう、こちらが主体性を持つ。
☆モラ夫の損得勘定を考慮する。
☆モラ夫の主張に巻き込まれないよう、こちらの条件をはっきりと決めておく。

以上の点に気を付けて、モラ夫と同じ土俵に立たず、第3者的な視点を持つと交渉を進めやすくなると思います。