比べるのは昨日のピノッキオ=ME

40代で離婚、50代でおひとりさまに。昨日の自分より一歩前にふみだすブログ。

パーソナリティ障害ー元夫との生活5

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困った性格の人

 

債務整理が始まって数年後、子供がスポーツ少年団に入団することになりました。最初は入団に反対していた元夫ですが、試合や練習を見に行くようになります。

それまでは、夫 と 私と子供たち3人 という一体感のない家族でしたが、家族全員で一つの目的(試合の応援)に向かって行動します。休日は試合があるので、お酒の量も減り、スロットに行く心配もありません。私は、これで普通の家族みたいになれると思いました。

ところが、少年団の他の父母と交流するようになると、彼が父母やコーチの悪口を言うようになりました。しかも、その大半が見下したり、茶化したりという内容です。彼らのことを酒のつまみにして、延々と悪態をついていました。

彼らの前では、愛想よくしているのに、家に帰る車の中で、見下した内容の話を始めます。私は子供に聞かれないように、その話が始まると話題を変え、子供たちが寝た後に、彼の話を聞くようにしました。

ですが、話の内容はだんだんエスカレートしていきます。そして、ついにご本人に面と向かって、ひどいことを言うようになりました。普段とても愛想がよいうえに、笑顔でひどいことを言うので、冗談だろうと思って聞き流してくれる方が多かった。でも、察しのよい人は気づいて、離れていくのがわかりました。

フェーズが変わった 

彼の悪態は、少年団の父母やコーチにとどまらず、子供の学校の先生、私の習い事の先生、私の友人、子供の友達(もちろん小学生)私たちと関係のあるすべての人に及びました。

でも、実際には、この人たちと彼はそれほど接していないんです。遠くから彼らを見たり、私たちの話を聞いたりしただけです。

私たちも悪口を話したわけではなく、出来事をそのまま伝えているだけです。たとえば、子供が「今日〇〇ちゃんが▢▢を忘れちゃったんだよ」と言うと、
彼は「〇〇ちゃんは、ダメな子だからね」と答えます。
よく知らない〇〇ちゃんのことをダメな子だと断定し、その日のできごとをちょっと話しただけで、誰かの悪口が始まってしまう。

このころ、彼は、私と子供たちの趣味や活動のすべてに付いて来ました。私たちが来なくていいと言えば、すねて不機嫌になり、なぜだめなのかと詰め寄ってきて、たちまち不穏な空気になってしまいます。

それまでの私は、彼の機嫌を損ね、スロットが始まり、借金が始まることをずっと恐れていたのですが、このとき、完全に状況が変わったことを自覚しました。
最近の言葉で言えば、

フェーズが変わった。

問題が、ギャンブルや借金ではなく、人としてどうなの?という方向に変わったのです。

 

自己愛性パーソナリティ障害

そのころ、ギャマノンのミーティングで、
パーソナリティ障害という言葉を初めて聞きました。
図書館で調べると、いろんな本がでています。


とりあえず、小羽俊士著
「困った性格の人とのつき合いかた
 パーソナリティ障害を理解して自分を守る」
を読んでみました。



この本で取り上げているのは、
・境界性パーソナリティ障害
・自己愛性パーソナリティ障害
・ヒステリー性格
の人たちの困った性格上の問題です。

この本の中で、自己愛性パーソナリティ障害の人は、
「自分と他人との違いを認めることができない」
という特徴があり、そのために他人を自分の延長のように付属物のように扱ったり、
他人の個性を強烈に見下したり、攻撃したりする。とあります。

元夫は、どうやら自己愛性パーソナリティ障害の
顕在型であるようでした。
この本では
自己愛性パーソナリティ障害顕在型の人は
同じ自己愛性パーソナリティ障害潜在型の人と
結びつきやすいと書かれており、
私はその潜在型にぴったりあてはまりました。
そして、このタイプのカップルの関係は
数年で破局を迎えると書かれていました。

この本に書かれていることは私たちに
当てはまっているけど、
当時は離婚したくなかった。
パーソナリティ障害からのアプローチでは、
私たちの関係は改善できないと思い、
別の切り口を探すことにしまし