比べるのは昨日のピノッキオ=ME

40代で離婚、50代でおひとりさまに。昨日の自分より一歩前にふみだすブログ。

自助グループー元夫との生活6

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分かち合い


元夫が債務整理を始めてから、私は毎週ギャマノンのミーティングに通いました。ギャマノンでは、家族の身近な人のギャンブルに悩んでいる人が言いっぱなし、聞きっぱなしの分かち合いをします。

私も自分の思いを分かち合っていただき、心が楽になり、依存症について多くのことを学びました。ただ、一つだけ違和感がありました。それは、多くの家族が「うちのギャンブラーは、ギャンブルをしてないときは本当にいい人なんです」と語っていたことです。

確かに、話を伺っていると、みなさんのギャンブラーは、もともとはおとなしく、心優しく、穏やかな人のようです。ギャンブルのことを問い詰められて、怒り出すことはあっても、普段は荒ぶったりしないようです。

たまに、ギャンブラーの暴言などに悩まされている家族が出席されて、私は、「あっ、うちと同じだ」と思いホッとするのですが、そういう家族に限ってすぐにミーティングに来なくなってしまいます。

元夫は、結婚前から攻撃性があり、職場の後輩を召使のように扱ったり、先輩や上司に暴言を吐いたりしていました。あるときは、部下に反対意見を言われて、「あいつ、俺をばかにしやがって」と激怒していました。彼はいつも上司に歯向かっているのに、彼自身が部下に意見されて、ばかにされたと思うなんて、めちゃくちゃだと私は感じていました。

ギャンブルが止まったら、穏やかな生活になると期待していたのに、彼は自分のやりたいことだけをして、人の悪口を言っています。ギャンブルをしていたときの方がまだマシだった。このころの私の日記には、もう帰ってこないでとまで書いてあります。私は、ギャマノンに行って分かち合いをしても、自分だけ浮いているような感じがしていました。

 

カサンドラ症候群


私と同じ悩みの人と分かち合いがしたいと思い、別の自助グループを探してネットを検索中に見つけたのが、
 カサンドラ症候群
という言葉でした。

カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群などのASDのパートナーに悩まされる人が不安や抑うつ症状を起こした状態のことを指す言葉です。

私の夫がASPかどうかはわからないけど、パートナーの悩みとしては似ているような
気がしました。

そのカサンドラ症候群の女性のための自助グループがあることを知り、すぐに参加しました。驚いたのは、ギャマノンの数倍の参加者がおり、20代から50代まで年代が幅広かったことです。

みなさん、パートナーとの関係の難しさを語っていて、小グループの分かち合いに、私と似た悩みの方がもう一人いました。

しかし、その場で分かち合いを聞いていた自助グループの代表の方に、

「ASDの人は攻撃性が少なく、悪意を持ってわざと意地悪をすることは基本的にしない。気づかずに、思いやりのないことをしてしまい、周囲が苦しむことになると言われている。あなたたち(私ともう一人の人)のご主人は、悪意があり、攻撃性が強くASDではないかもしれない。どこか別のところにも相談に行ったほうがいいですよ。」

と冷静に言われました。確かにそのもう一人の方のお話は身の毛のよだつような残酷な内容で、その場にいた人がみな、弁護士に相談に行った方がよいと助言していました。

私は、再び違和感を感じてトボトボ家に帰りました。

このときは、まさか、自分にもこのもう一人の方と同じことが起きるとは想像もしていませんでした