比べるのは昨日のピノッキオ=ME

40代で離婚、50代でおひとりさまに。昨日の自分より一歩前にふみだすブログ。

岡田尊司先生おすすめ5冊

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こんにちは!ぴのめです。
今回は、パーソナリティ障害と家族関係に関する著書の多い、岡田尊司先生の著作の中から、ぴのめが特におすすめの本をご紹介したいと思います。

「パーソナリティ障害」

2004年初版の岡田尊司先生の名著です。
パーソナリティ障害の種類と、各タイプの説明に加え、周囲の接し方のコツと 本人の克服ポイントが書かれています。

この本が出版されてから現在まで、それぞれのパーソナリティ障害のタイプ別に多くの本が出版されていますが、この本はそれらを十分にカバーしており、この一冊で事足りるくらいです。

そして、この本の素晴らしい点は、パーソナリティ障害の重複や、パーソナリティ障害を持つ者同士の関係性も解説しているところです。

自分の生きづらさがこの本の中に発見出来たら、少し心が軽くなります。

境界性パーソナリティ障害

「パーソナリティ障害」から5年後に出版された、パーソナリティ障害の中の境界性パーソナリティー障害を取り上げた本です。

境界性パーソナリティ障害の人の考え方の特徴や複雑な心理、ベースにある性格(パーソナリティ)によるタイプの違いを解説しています。

加えて、周囲の人がどのように支えていくのか、本人がどのように改善し、回復していくのかを具体的に説明しています。

愛着障害・愛着アプローチ

岡田先生がおっしゃる「愛着障害」とは
「子供の頃の愛着形成が充分でなく、その後の人間関係や社会性に困難が表れること」と定義されています。

愛着障害があると、健全な自己愛が形成されず、大人になってから、生きづらさが現れることが問題なのですね。

岡田先生は「パーソナリティ障害」の中で、「パーソナリティ障害は自己愛の障害である」と書かれています。パーソナリティ障害は、愛着障害による自己愛の障害というわけです。

傷ついた自己愛を癒すため、愛着障害を克服しようとするなら、この本ともう一冊の「愛着アプローチ」は、読んでみる価値があります。

私の場合は、この本を読んで、自分一人のせいでこんなに生きづらいわけではないことに気づけました。

生きづらさの原因は、幼いころの愛着や、育っていく環境など様々な要因があり、愛着障害もその一つと思うことは、自分や周囲を責めるのをやめて、自分にできることに取り組んでいくきっかけになると思います。

「夫婦という病」


こちらの本では、21組の夫婦のケースを取り上げて、夫婦の抱える問題の本質と対処方法を具体的に解説しています。

夫と妻それぞれに内面の問題があり、一緒になったことでその問題が顕著になる例や、それとは逆に夫婦の問題を解決していくことで、夫、妻それぞれの問題に取り組むきっかけになった例など、夫婦の問題の「本質」を明白にしているところに読みごたえがあります。

また、岡田先生はこれまでの夫婦のあり方やライフスタイルが時代とともに変容していることに注目しています。

そのような時代の変化の中で、自分たちなりの答えを見つけ、優しさをもって幸福な生き方を実現することをすすめています。

夫婦の問題って、どこが問題なのか、何が原因なのか、自分たちだけではわからなくなってしまいます。ですが、この本の21組のケースの中に、みなさんにもあてはまる問題が見つけられるに違いありません。

夫婦の問題のほんとうの部分を明らかにしてくれる本です。


まとめ

今回は岡田尊司先生の本おすすめ5冊をご紹介しました。岡田先生の愛着障害の考え方に関しては賛否両論あるようですが、生きづらさを感じている人に知っておいて損はない考え方だと思います。ぜひ読んでみてくださいね。