比べるのは昨日のピノッキオ=ME

40代で離婚、50代でおひとりさまに。昨日の自分より一歩前にふみだすブログ。

他人に振り回される人ー元夫との生活4

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振り回す人


債務整理が始まってからの彼は、子供のために、どこかに出かけるということを嫌うようになりました。子供がキャッチボールをしたいと言っても、断固拒否。ポケモンなどの映画を見たいと言っても完全スルーです。子供が行きたいという所には、いろんな理由をつけて行きません。


休日前に、何をするか話し合おうとしてもお茶を濁して、飲んで寝てしまいます。ところが休日の朝になると、庭でバーベキューをすると言い出したり、かなり遠くまでドライブしようと言い出します。私は朝から大慌てするはめになります。もしも、私と子供が「行きたくない」と言おうものなら、「せっかく連れていってやるって言ってるのに」と憤慨されます。こちらがひどいことをしているかのような物言いで怒られるのです。

子供の希望は受け入れないのに、元夫の思い付きには従わなければならない。お父さんらしいことをしないことも、気になりましたが、「お父さんらしさ」の押し付けがよくないのかと思い、自分が子供のキャッチボールの相手をして、父親の代わりも受け持つようになりました。夫がいるのに母子家庭みたいだと感じました。

今になってみると、彼は自分がスロットを我慢しているだから、子供も何かを我慢しろと思っていたのでしょう。自分だけ好きなことができないなんて受け入れられなかったのだと思います。

ストレスフルだったこの生活は、彼がシフト勤務の職場に異動になって、いったん終了します。私は、土日に子供とゆっくり過ごせるようになって、内心ほっとしました。彼が仕事に行っているあいだ、子供たちが行きたいところに連れていくことができました。

私はギャマノンにも出席を続け、子供が小学校に入学すると平日はパートで働くようになりました。少しでも、自分の自由になるお金ができ、私と子供だけで過ごす時間が増えて、このころは、比較的生活が安定していました。

 

振り回される人


一方、自分一人の時間が増えた彼は、その時間を持て余していました。家には庭があり、犬を飼っていたのですが、芝生の手入れをするわけでもなく、犬を散歩させるでもなく、ずーっとテレビの前で寝転んでいました。

たまに、家の用事をお願いしてみるのですが、不機嫌そうに、テキトーに済ませます。
彼は買い物に行かないのですが、買い置きのビールや、お菓子がなくなると、機嫌が悪くなります。

だんだんと機嫌の悪い時間が長く続くようになり、私は不安でいっぱいになりました。機嫌が悪くなって、再びスロットに行くようになったらどうしよう。私は、頼み事をするのをためらい、ひたすら機嫌を伺い、彼の好むものを買いだめするようになりました。買い忘れたら、店に戻るくらいの強迫観念が、私の中に生まれていました。

彼がスロットにのめりこんでいたときは、家にいてくれたら安心できると思っていたのに。彼が家にいるようになったら、しんどさと、緊張を感じるようになっていました。


このころ、読んだ本が
メロディ・ピーディの
「共依存症 いつも他人に振り回される人たち」
でした。


いつのまにか、私たちの間には、

振り回す人⇔振り回される人

という構図ができていたことに気づかされました。
家にいるのが嫌になって、またスロットに行くんじゃないかという私の不安を、彼はうまく利用していました。機嫌を悪くするという切り札を使って、私を思い通りに支配していたんですね。

そもそも、そんなに簡単に振り回されるなんて、私は筋金入りの共依存だと、この本を読んで気づきました。このころにはもう、共依存はよくないとわかっていたのに、私は共依存をやめられなかったのです。