比べるのは昨日のピノッキオ=ME

40代で離婚、50代でおひとりさまに。昨日の自分より一歩前にふみだすブログ。

共依存かもしれないー元夫との生活3

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債務整理スタート

2回目の借金発覚後、債務整理が始まります。

元夫は、GA(ギャンブル依存症本人の自助グループ)に行くと約束したのに、実際に行ったのは3回だったと思います。

毎月数万円をこつこつ返済する生活。そのころ彼の収入はそれほど多くなく、私も専業主婦だったので、あまりぜいたくもできません。

私たちは、外出が減りました。とりあえずスロットに行かないのはいいけれど、彼は仕事から帰るなり、すぐにお酒を飲み始め、毎晩飲んだくれて寝てしまうようになりました。

クリスマスも、大晦日も、正月も、早い時間から飲み始め、子供より早く寝ますから、
サンタクロースも、お年玉も、お誕生日のお祝いも、すべて私ひとりの担当です。

彼はそのころ、一日11時間くらい寝ていました。スロットに行かなくなったのはいいけど、子供が何をしていようが、自分のペースを押し通す彼。家族っていう感じが薄れていることが気がかりでした。

その翌年の夏はオリンピックがありました。彼は、朝からテーブルいっぱいにお菓子の大袋を並べて、寝っ転がって食べながら、一日中、テレビでオリンピックの中継を見ています。

そのときは、日本の選手があまりいい結果ではなかったのですが、そのことに、ものすごく腹を立て、「何やってんだ、おもしろくない」とテレビに向かって怒鳴ります。子供が他の番組を見たいと言っても、絶対譲りません。

そんなに面白くないなら、他の番組を見ればいいのに。天気がいいのだから、家族で出かけることだってできるのに。どうして、テレビの前から離れないの?そして、私はなぜそれを彼に言えないの?私が思い描いていた結婚生活から、かけ離れ始めていました。

 

共依存のカンケイ?


そのころ、人から勧められた本が

10代のセルフケアシリーズ「共依存かもしれない」 
ケイ・マリーポーターフィールド著です。

 

共依存ってそのとき初めて知った言葉なので、最初は全然意味がわかりませんでした。

結婚当初から、私には自分の意見というものがなく、彼の言いなりになっていました。
嫌なことがあっても、はっきりと嫌だと言いませんでした。また、彼に何か言われる前に先回りして、彼の希望を叶えようとしたり、彼が自分の思い通りに行動してくれないと不安になったりしていました。

この本の定義によれば、このような関係を「私と彼との間に境界線が引けていない。」
というらしい。

私はそれまで、人と人の間に境界線を引くなんて考えたこともありませんでした。私は結婚するということは、二人が精神的にも感情的にも「一緒」になることだと思っていました。

でも、一般的なお付き合いとは、私たちのような関係ではないこと。そして、どのような行動が、境界線が引けていないことなのかを知りました。

実はこの本は、若いカップル向けに書かれていて、装丁がピンクでとってもかわいく、
内容も具体的でわかりやすくなっています。

共依存についてなんとなくわかったけど、人と親密になるって、相手とぐちゃぐちゃに混ざり合うことだと思っていた私です。実際、彼との間に境界線を引くのはそんなに簡単ではありませんでした。